カブ70のキャブをワコーズのエンジンコンディショナーで清掃

納車後すぐにキャブをキャブクリーナーで簡単に清掃して、明らかに詰まってたスロージェットを交換、ゴムパッキン類を交換したカブ70のキャブ。

まぁこれだけでも調子良くはなりましたが、同じ横型で絶好調のモンキーと比べると、冷間時の始動性が悪い。

PBキャブの場合、パイロットスクリューが付いてます。

モンキーのPBキャブです。

+スクリューがアイドル調整、-スクリューがパイロットスクリューです。

パイロットスクリューはエアスクリューとは逆でメインノズルよりエンジン側にあります。

パイロットスクリューを締め込むとガソリンの量が少なくなります。

対して

これはドリームのPE24。

アイドルスクリューよりエアクリーナー側にエアスクリューがあります。

締め込むと空気の量が少なくなります。

エアスクリューにしろパイロットスクリューにしろ、暖機後にアイドリングが一番高くなる位置(正確にはそこから少し濃くする)に調整し、そこから少し濃くしてツキの良い所がベストセッティングです。

でもこのキャブの場合は戻し回転数が0.5回転。

普通、調整が決まったキャブなら1.0〜2.5回転位の間に収まるはず。

パイロットスクリューというのはエアスクリューの逆で締め込むとガソリンが少なくなり混合気は薄くなります。

ガソリンが少ないと調子良くアイドリングする、という事は空気が少ないから?

冷間時の始動性が悪いのも、スロー系だけじゃ足りない混合気の量をメインノズルから吸って補っているから?

となれば、アイドリング時の弱い負圧で、スライドバルブのカッタウェイ部から離れた位置にあるメインノズルなんかから安定してガソリンを吸い上げられる訳が無い。

だから冷間時の始動性が悪かったり、モンキーみたいに低回転アイドリングが出来ないんじゃないだろうか?と思いました。

モンキーはショベルヘッドの三拍子みたいな低回転でアイドリングさせる事が可能です。

つまり、スロー系のエア経路にキャブクリーナーひと吹き程度では落ちない頑固な汚れが残ってるんじゃないか?という診断です。

という訳で行きつけのバイク屋でキャブの洗浄について聞いてみました。

聞いた事を纏めるとこんな感じ。

・キャブクリーナーはキャブを分解せずに清掃するなら一番良い。

・キャブを分解して清掃するならエンジンコンディショナーの方が強力。

・リムーバーは更に強力だけど、強すぎてアルミ地を痛めるのでオススメ出来ない。

・エンジンコンディショナーを使う場合、数分の漬け置きで大抵の汚れは落ちる。

・相当ガンコな汚れなら、もう少し長時間漬け置きしてもいいけど、エンジンコンディショナーといえど多少はアルミ地を痛めるので半日が限界。

・クレとワコーズを比べるとワコーズは値段が高いけど洗浄力が強い。

で、買って来ました。ワコーズのエンジンコンディショナー。

前回、キャブOHの際、キャブクリーナーを軽く吹いただけだったけど、それで落ちなかったという事なので、今回は第2段階のエンジンコンディショナーでの漬け置きをやります。

第2段階とはいえ、アルミ地への攻撃性も考えると、第3段階のリムーバー はちょっと怖い。

エンジンコンディショナーで頑固な汚れも何とかするのがキャブOHの本命でしょうね。

エンジンコンディショナーを買って来た日は、作業時間が無かったので、とりあえず前回のOHで外した、汚れたスロープジェットにぶっかけてみました。

汚れた状態のスロージェットです。

写真じゃ見えにくいので写してませんが内側の穴も丸い穴に見えず、半円のように見えます。

外見もこれだけ汚いので内側の半円に見えるのも多分スラッジで汚れてるんでしょう。

容器にスロージェットを入れてエンジンコンディショナーをぶっかけます。

白い泡々に包まれたスロージェット。

白い泡がブクブクしながら段々と黒くなってきます。

汚れが泡に溶かされてるようです。

見てると結構楽しいです。

しばらくすると泡が無くなり液体になります。

スロージェットがある程度浸かる位に泡をぶっかけといて、他の作業をしながら待ちます。

10分程、放置しました。

お!真鍮のキラキラした輝きが蘇ってます。

エンジンコンディショナーの説明書きにあった通り、パーツクリーナーで表面と穴の中に残ったエンジンコンディショナーと汚れを吹き飛ばしました。

汚れてる時は見にくかった☆40という刻印がハッキリ見えます。

内側の穴を覗くとさっきと違ってちゃんと丸い穴になってました。

これは期待出来ます。週末のキャブ分解OHが楽しみです。

ここから後日です。

スラッジで汚れたスロージェットをピカピカにしてくれたワコーズのエンジンコンディショナー。

今日は、暖機にやたら時間がかかり、アイドリング不安定なカブ70のキャブをエンジンコンディショナーで分解清掃します。

キャブクリーナー程度では落ちなかったスローエア経路の汚れ、エンジンコンディショナーなら効くのか?を試します。

それでは早速キャブを外します。

もうカブのキャブ分解も彼此3回目なので慣れました。

あっと言う間にキャブ全バラです。

前回、穴関係にはキャブクリーナーを吹いたんですが、外側とかメインボアとか、結構汚いですね〜。

ではエンジンコンディショナーの出番です。

とりあえず外側にエンジンコンディショナーをぶっかけます。

ぶっかけるだけでもある程度は落ちたんですが、泥に油が混ざって固まってる年代物の汚れとかは残りました。

そこでワコーズのチェーンクリーナー買ったら付いてきたナイロンブラシでゴシゴシします。

これで外側はほぼ綺麗になりました。

次に中身のジェット類をエンジンコンディショナー漬けにします。

同時にキャブ本体の全ての穴にエンジンコンディショナーを吹き込みます。

スローエアの穴に吹き込んだ時、パイロットスクリューの穴とスロージェットの穴から黒い泡が少し出てきました。

「お!こいつが原因か?」

スロー系の全ての穴に、黒い泡が白くなるまで吹き込みます。

更にそのまま、暫く置きます。

するとスローエアの穴から少量の黒い液体が出てきました。

これも白くなるまで繰り返します。

ここまでやるとキャブが新品みたいな色になって来ました。

いや〜、気持ち良いですね。

本音を言えば、ピカピカになったキャブを組まずに一緒に風呂に入って一緒に寝たいです。

昔、CRキャブを買った時に、すぐに取り付けず一晩一緒に寝た事があります。

残念ながら今回はカブ用のキャブがこれしか無いのですぐ組みます。

一応、パーツクリーナーで表面に残ったエンジンコンディショナーを吹き飛ばしてから組み込みます。

組み込み完了してガソリンコックとキーをオンに。

上死点を出そうと軽〜くキック・・・ドルルルル・・・!

え⁉︎上死点出そうとしただけでエンジンかかっちゃった!

これがこのエンジンの本来の始動性なの⁉︎

結構びっくりしました。まぁ、全バラ後でスロー系の調整前なのでちょっと濃くなってたから、ちょうどチョーク引いたような状態になってたからなんですが。

でも、そのまま暖機してパイロットスクリューとアイドリング調整した後でも、上死点出し無しでキック一発始動できました。

スロー系にちゃんと負圧がかかるようになったので、ショベルヘッドまがいの、なんちゃって三拍子が出来るようになりました。

これが出来るとアイドリングしてるだけでシュコシュコと吸気音がリズム良く聞こえて楽しいです。

走ってみるとアイドリングからのアクセル急開時に回転がストールする事も無くなりました。

極低回転域のトルクが増したのでカブみたいなストップ&ゴーの多いバイクには恩恵が大きいですね。

一応、ついでに洗浄したメイン経路は元々の穴も大きいせいか、体感出来る程の違いはありませんでした。

でもピカピカのメインジェットは見てても気分良いです。

この時点でまだ納車から1ヶ月も経っていないカブ70ですが、こうやって手間暇かけてやると、段々と自分の愛車だという愛が湧いてきます。

ちなみに、このエンジンコンディショナー、溶剤の匂いが結構強いです。工業系溶剤の匂いなので、機械好きな人なら別に嫌な匂いじゃないけど、室内でやるなら換気をした方が良いです。

服にも少し匂いが付きます。この時は作業用ツナギを着てたので気になりませんでしたが、2〜3回洗濯しないと取れないレベルで匂いが付きました。

でもこの効果を実感すると、匂いくらい別に気にならないですけどね。