ワコーズの営業マンにチェーンルブの事を聞いてみた。

今回は前回のエンジンオイル編に続き、チェーンルブについて聞きます。

毎日バイクに乗っていると意外と多い雨の日。

雨で一番ダメージを受けるのはチェーンです。

雨の後に泥だらけになったチェーンをそのままにしておくと、気づいた時にはチェーンはサビサビ伸び伸び、スプロケはガリガリなんて事になります。

最悪チェーンが切れます。

切れたチェーンが地面に落ちてくれればラッキー。

エンジンに巻き込まれたらクランクケースに穴が開きエンジン終了、流れ出したオイルに乗るかも。

リアスプロケ回りに巻き込まれたら下手すると後輪ロック、ロックしたのが広い場所ならいいけど・・。

最悪なのは切れたチェーンが足に当たる事。

高速回転で遠心力の付いた鉄のチェーンの破壊力は「熱血硬派くにおくん」でスケ番が振り回すチェーンとは一味違います。

嵐を呼ぶ男のように「やりやがったな」じゃ済まなそうです。

おっと話が脱線。

因みに新品チェーンに比べ、ヘタったチェーンでは10%くらいパワーロスするそうです。

チャリンコのチェーンの油が切れてペダルが重くなった事ないですか?

あんな感じです。

それを実感したのはモンキーを仕事に使っていたからです。

モンキーは、3.1馬力しかありません。

ちょっとフリクションが大きいだけですぐに最高速が5〜10キロ変わります。

仕事で乗るので雨の日も沢山あります。

天気予報を見て

「明日も雨か。面倒臭いからチェーン掃除はまた今度」

とか言って泥だらけのチェーンをずっと放ったらかし。

半年くらい経って思い出したようにチェーンを見るとチェーンがダランとモトクロッサーのように垂れ下がり、スプロケは斬鉄剣のように尖がり、あちこちに赤い錆も。

この頃「なんか最近、遅い気がする。最高速が5キロ位落ちた感じ」と思ってました。

で、チェーンスプロケの3点セットを新品交換してみると、いきなり最高速が復活。

これはビビりました。

「へえぇ!チェーンメンテはコスパ最強チューニングってキャッチコピー見た事あるけど、あながちウソじゃねえな」

それからチェーンメンテが楽しくなりチェーンルブも値段が高いヤツでも買うようになりました。

そんな経緯からケミカルといえばワコーズ。

高いけど確かに質はいい。

使ってみてそう思いました。

行きつけのバイク屋さんもワコーズ使ってるし。

毎日、爪を真っ黒にしてる人が使ってる物は信用できる。

おっと前置きが長いですね。

本題です。

自分

「次にチェーンルブの事を聞きたいんですが。」

ワコーズ

「はい。なんなりと(^_^;)」

自分

「CHLチェーンルブでしたっけ、水置換性のチェーンオイルの高いヤツ。

あれは自転車にも使えるんですよね。ロードバイクみたいなフリクションを重視する自転車にも。

僕は自転車にも乗るんで、確かにこれならバイク専用のヤツと違ってフリクションが少ないと思いました。

ただ、バイクに使う場合にロードバイクと同じ粘度じゃ粘度が低過ぎないですか?」

ワコーズ

「鋭いですね。粘度だけを見ればその通りです。

ただ潤滑性能面で見れば、粘度は低くても基油や添加物に高級な物を使っています。それが販売価格にも反映されてしまいますが、その分、潤滑性能とフリクション低減の両立を高いレベルで実現しています。」

自分

「なるほど。チェーンオイル部門の4CRという感じですか。

僕は仕事でもバイクに乗るので雨対策も重要です。

なので雨用バイクのチェーンにはビスタックを使っています。

チェーンルブは勿論、チェーンガードよりも、かなりベトベトな粘度で雨が降った位では全く流れず気に入ってます。

ワコーズさんにしては値段も安いし。

ところがチェーンルブの場合は水置換性ですよね。

ビスタックとチェーンルブ、雨に強いのはどっちですか?」

ワコーズ

「雨に濡れても流れない、という意味では仰る通り、ビスタックの方が遥かに優れています。

シールチェーンにも使えますしね。

ビスタックの弱点は、その高粘度から来るフリクションの多さです。

つまり、最高速が伸びない、加速が遅い、燃費が悪い、と言ったデメリットが出る可能性があります。

ただ、それも微々たる差なので公道走行でそれが体感出来るかは疑問です。

チェーンルブはビスタックと比べればですが、簡単に雨で流れてしまいます。

そんな時にチェーンメンテを簡単にする為の水置換性です。

雨の日は水分だけならともかく泥や砂粒も付く筈です。

チェーンに付いた小さな砂粒は研磨剤と同じです。

砂を直ぐに落とさなくてはならないのは、どんなチェーンオイルを使っていても同じ事です。

ならばチェーンメンテを簡単にする方が良い。

その為にチェーンクリーナーで浮かせた異物を水道水で洗い流せれば一番簡単です。

問題は水道水と言えど、そのままには出来ません。

錆の原因になります。

水置換性ならば水と金属の間に油分が入り込んで油膜を作ります。

つまり雨で流れないようにするのではなく、砂粒による摩耗を最小限にしようという発想の転換です。

これなら粘度が低くても構わない、つまりフリクションの低減にも繋がる訳です。

ただ簡単とは言え、チェーンメンテが必要になる事は確かです。

業務用途のバイクでは、その暇が無い事もあるでしょうし、フリクションも最重要では無いでしょう。

そういう場合はビスタックのような対雨性能の高い物を使うのも適材適所だと思います。」

自分

「なるほど。ルブがローフリクションと引き換えにマメにメンテ、ビスタックがその逆という事ですか。チェーンガードは両者の中間と思って良いですか?」

ワコーズ

「そうですね。ルブと比較すればフリクションは多いですが、普通に公道を走る程度であれば差は分からないと思います。

たまにツーリング先で雨に降られる事もある、という程度なら対雨性もルブよりあります。」

自分

「なるほど、だんだん分かって来ました。スポーツ走行にはルブ、ツーリングならガード、雨でも毎日乗るならビスタック、という感じですか?」

ワコーズ

「まぁそんな所です。ただ、エンジンオイルの時の4CRの話と同じで、趣味性が高いが故の楽しさ、という価値観もあります。是非とも一通り試してみる事をお勧めします。」

自分

「ああ!それは良く分かります。利便性だけを追い求めて、つまらない乗り物になってしまった車やバイクもありますからね。」

ワコーズ

「わざわざワコーズをお買い求め下さるお客様の中には、そういう価値観の方も多いと思います。であれば最高のパフォーマンスを楽しんで頂ければ・・・」

次回はグリス編です。

編集中なのでちょっとお待ち下さい。

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