ワコーズの営業マンにエンジンオイルについて聞いてみた

今回はワコーズの営業マンにエンジンオイルの事を聞いたのでシェアします。

最近、にわかワコーズ信者となりつつあり、ワコーズ関係者に直接聞きたい事が沢山あったんです。

たまたまだろ、と言われればそうかもしれないけど、ワコーズのオイルを入れてる時期とエンジントラブルが無い時期がカブってる事が多かったので。

何となくエンジンが滑らかに回るような気もするし。

比較対象は今まで乗った各バイクの純正オイルとモービル1(問題外)、カストロ、モチュール、エルフ辺りです。

純正は別として他の有名メーカー系は1番高いやつとか2番目とかのやつなので、そこそこの性能な筈です。

大雑把なメーカー毎の印象ですが、モチュールとエルフは良かった。ワコーズと同レベル、ワコーズの方が僅差で軽く回るかな。

少しガサツな回り方のカストロ、純正はそれなり、モービルはエンジントラブルの時期と重なったのでイメージ悪い、偶然かも知らんけど。

で、国産メーカーでもあり、行きつけのバイク屋もオススメのワコーズに興味が出た訳です。

ある日、行きつけのバイク屋さんの前を通ると店内にブルーとピンクのジャンパーが。

チャンス!ブレーキターンでバイク屋さんへww

この日は最近気になっていた、ワコーズオイルの製品毎の違いやグリスについて聞きました。

録音して書き起こした訳じゃないので一字一句同じじゃないですが、なるべく正確に再現しました。

まずエンジンオイルから。

自分

「トリプルアールとダブルアールエス(ダブルアールの二輪車用)の違いを教えて下さい」

ワコーズ

「ダブルアールは簡単に言えば耐久レース向けです。なので本来の性能を維持出来ている間の耐熱(エンジン保護)性能は特に高いです。ただし、劣化が始まるとその後の性能低下は早いです。性能低下は油圧の低下でおおよそ判断出来ます。つまり、レースが終わったらすぐにオイル交換して頂く前提です。

ストリートユースレベルで言えば2000キロとか3000キロくらいでしょうか。ただこれも劣化に注意して頂く必要があります。

また、丁度良い粘度に混合して使って頂く前提で粘度も高めの物と低めの物しかありません。

ただ、これでは幅広い使用環境が想定される一般ユーザー向け商品としては、ちょっと不便です。その辺りを一般ユーザー向けに調整した物がトリプルアールです。劣化し始めてからの落ち方がなだらかです。」

自分

「という事は早めの交換という前提なら保護性能ではダブルアールがワコーズのラインナップ中、最強という事ですか?」

ワコーズ

「まぁそうですが、保護性能というのは油膜の強度と厚さで決まります。油膜強度という事ならダブルアールは非常に強いです。ただ、厚さで言えばタフツーリングの方が厚いです。金属をクッション材で包むとイメージして下さい。クッション材の強度と厚さが違います。エンジンとの相性の問題です。空冷や旧車のようなクリアランスが大きいエンジンの場合は、タフツーリングのような油膜の厚い物の方が隙間を埋められるわけです。ただ、タフツーリングは大排気量車の発熱量を考えて粘度を高めにしてあるので小排気量の場合は抵抗が大きくなり過ぎると思います。」

自分

「なるほど。油膜の強度と厚さは少し違うんですね。」

ワコーズ

「油膜や粘度もそうですが、それぞれのエンジンや使い方に合ったオイルを選ぶのが一番重要です。」

自分

「ところで、ワコーズさんのHPの4サイクルエンジンオイルの頁に代表性状という表がありますが、これの見方を教えて下さい」

ワコーズ

「まず上から。SAE粘度は米国自動車協会が制定したオイルの粘度分類です。

10w-40を例にとると、10wは低温時の粘度、例えば冬の朝にエンジンを始動しやすいか?です。

wはウインターのwです。

40は高温時の粘度、高回転域を多用するなど油温が上がりやすい使い方をする時は、この数字が大きいオイルを使うと油膜を保持しやすいです。

ただ表を見て頂くとお分かりのように同じ10wでも高温時粘度が違えば、低温時粘度も変わります。

非常に大雑把ではありますが、例えば始動性を良くする為に低温時粘度を5番下げるなら高温時粘度を10番上げれば、通常走行時の粘度が大体同じくらいになると言われています。

引火点は何度で火が付くか?です。2サイクルはともかく、4サイクルの場合は安全性の指標という意味合いが大きいですね。

通常の使用環境なら気にしなくて大丈夫です。

動粘度は油温が40度の時と100度の時の粘度を測定した物です。

簡単に言えば始動のし易さと、高回転時の油膜の強さです。

ベースオイルによっても油膜の強さは変わるので大雑把な指標ではありますが、目安にはなります。

粘度指数は、油温変化に対しての粘度変化です。

粘度指数が大きいオイルは油温が高い時と低い時の粘度の変化が少ないので、温度変化に強い優れたオイルと言えます。

流動点は何度まで冷やせば凍るか?です。凍結した温度より+2.5度の温度を流動点としています。

塩基価は、アルカリ性の成分の量です。元となるオイルの中にはアルカリ性の成分は、ほとんどありません。

後から添加した添加剤の中にアルカリ性の物質が含まれています。

この場合は洗浄剤と思ってもらって構いません。

厳密にはそれだけじゃないんですが、洗浄剤が占める割合が大きいので。

・・と言った感じですが、この表の数値には出ない特性もありますので、この数値はあくまでも目安にして下さい。」

自分

「なるほど。・・・となると各オイルの項に書いてある説明文が一番端的にオイルの特徴を示しているって事ですね。

ところで、ベースオイルと添加剤の混合比率なんですが、良いベースオイルを使えば添加剤の含有量が少なくて済む。

ベースオイルより先に劣化するのは添加剤なので添加剤が少ない方が長持ちする。

と聞いた事があります。

本当ですか?」

ワコーズ

「それは良く聞かれる事なんですが、ベースオイルと添加剤の比率は、我々営業には知らされていないんです。本社としても重要機密ですからね。ただ、それも加味した上で、各オイルの使用環境に最適になるように配合してある、とは聞いています。」

自分

「なるほど、さっきのダブルアールとトリプルアールなんか、その典型ですね?」

ワコーズ

「そうです。耐久レースに出場するならダブルアールの方が限界性能は高いですが、油圧計や油温計でオイル管理する事や、外気温や走行環境の変化なども考えるとトリプルアールの方が一般ユーザー向けだと思います。」

自分

「なるほど。じゃあ4CRなんかもダブルアールが耐久性に振ったコストを反対側に振った典型ですね?」

ワコーズ

「4CRはスプリントレース向けですね。油膜を薄くしてあり、とにかくレスポンスが良くフリクションが少ないです。流石にダブルアールと比較すれば耐久性という意味での限界性能は落ちますが、あくまでも比較すれば、です。

4CRのレスポンスは乗ってすぐ違いが分かるというお客様も多く、面白さという意味で趣味性も高いと思います。」

自分

「このバイク屋さんの店長さんも4CRのレスポンスについては同じ事を言ってました。

ちょっと気になりますね。

一度、遊びで入れてみたいです。」

ワコーズ

「おすすめします。もし耐久面が気になるなら、早めに交換すれば良いですから。劣化したダブルアールより新品の4CRの方が油膜も強いですし。まぁこれは他のオイルにも言える事ですが。」

自分

「ではちょっと話は変わってチェーンルブの事を聞きたいんですが」

以下チェーンルブ編に続きます。

編集中なのでお待ち下さい。