ワコーズのトリプルアールの性能をカブ70で再確認

今回はエンジンオイルの比較インプレ、ワコーズのトリプルアールの再確認です。

カブ70を買ってすぐにワコーズのトリプルアールを入れ、納車整備時に入っていた、ワコーズのプロステージよりは滑らかに良く回る事を確認しました。

その後は、カブにはオーバースペック気味のモチュールの300Vを入れてみたり、海外メーカーに対する不信感(未公表のままスペックダウンされている事が良くある:行きつけのバイク屋談)から国内メーカーを求めてヒロコーやスピードハートを試しました。

判断基準はハイドロクラッキングオイルを化学合成油と謳わず、ちゃんと鉱物油だと認めてるメーカーです。この点ではワコーズも失格です。

試した範囲内では、ヒロコーとスピードハートは良いオイルでした。

ここで言う良いオイルというのは、新品時から千キロ走ってオイル交換するまで変化が無かった(感じられなかった)という意味です。

どんなオイルでも新品時が最高性能です。

走れば必ず劣化します。

エンジンオイルにとって走行後の変化イコール劣化です。

これを感じなかったのがヒロコーの4ストスペシャルエクストラバージョンとスピードハートのmini10w-40の2つでした。

別にこの2社から何か貰ってる訳じゃないのでディスる時はディスります。

ヒロコーのオイルが全部良いとは言いません。

カブに入れたヒロコーの飛竜は低回転時のトルクが細く、その代わり高回転時に一気にトルクが乗る2ストみたいな出力特性のオイルでした。

趣味性は高くて面白いですが、一般道なら低回転のトルクは太い方が乗りやすいです。

特にカブなんて細い道でのゴー&ストップが滅茶苦茶多いビジバイ。

ゼロ発進の速さは到着時間にも影響する程の差があります。

これはスーパーカブの機械としての性能を出し切れていないって事にもなります。

飛竜のようなオイルは休日に高回転をブン回すようなバイクに入れるべきでしょうね。

今どき、伝説となりつつあるヒマシ油を使う、色物枠でもありますから。

少なくともカブをカブらしい走らせ方をするには向きませんでした。

という訳で現時点で最高点を叩き出してるトップ2!

ヒロコーの4ストスペシャルエクストラバージョンとスピードハートはmini10w-40。

この2つのフィーリングを覚えてる内にベンチマークとしてのワコーズトリプルアールと比べてみます。

スピードハートのmini 10w-40から、ワコーズのトリプルアールに交換した際の第一印象は、

・微振動が多い。

・軽やかに高回転まで回るけど低回転のトルク薄い。

・滑らかさは同じくらい。

この3つでした。

ここから考えられる事は、mini10w-40よりトリプルアールの方がフリクションの低減を重視していて油膜が薄いんじゃないか?という懸念です。

フリクションが低減すると、気持ち良く高回転までブン回るのは良いんですが、もしもその代償として油膜が弱くなるなら公道用エンジンとしては本末転倒です。

レース用のオイルならば、最優先すべきなのはパワーとレスポンスの向上です。

その為には抵抗となる油膜を薄くするのが最も効果的です。

その上で高負荷、高熱、高回転の際に油膜切れを起こさない最低限の油膜強度を追求するのがレーシングオイルです。

公道用オイルとは求められる性能が違います。

高価なレーシングオイルが公道でもベストか?というと違います。

公道用オイルはパワーやレスポンスが多少損なわれたとしても耐久性を重視すべきです。

だって公道用バイクのエンジンを500キロ走ったら全バラなんて出来ませんからね。

トリプルアールがそこまで極端なオイルだとは言いませんが、似たような価格帯で相反する2つの要素を両立する事は不可能でしょう。

それともスピードハートとワコーズの技術力の差が、そこまで大きいのか?

そこまでは分かりませんが、ワコーズのカタログにはトリプルアールはサーキット対応と書いてあります。

なら、多少の耐久性を犠牲にしてもサーキット走行に耐え得るレスポンスを確保している可能性はあります。

それとも、水冷エンジンをターゲットにしてるトリプルアールにとって、空冷エンジンはクリアランスがデカ過ぎるのか?

クリアランスの大きな空冷エンジンはピストンの首振りも水冷に比べれば大きいはず。

フリクション低減の為に、衝撃吸収性能を抑えてあるのか?だから振動が大きく感じるのか?

あくまで想像ですが、可能性はあると思います。

今度またワコーズの営業さんに会ったら聞いてみたいです。

もっともワコーズのラインナップには、ちゃんとクリアランスの大きなエンジン用のオイルもありますからね。

メーカーの差というより銘柄の差という事だと思います。

何だかトリプルアールの悪口みたいになっちゃいましたが、ブン回した時の速さは気持ち良いです。空力姿勢をとらなくても70キロまで到達するのが早い!空力姿勢により80キロオーバーします。気持ち良いです!

それでは今回はこの辺で。